禁煙外来

日本人が命を落とす原因の第1位はタバコ

日本における健康対策のなかでも、タバコ対策は優先順位の第1位に位置づけられます。なぜなら、タバコは危険因子の中で、もっとも支合やがん罹患・がん死亡に関与している要因だからです。下記グラフに示すとおり、日本の非感染性疾患および外因による死亡において、喫煙が最大の原因であり、12万8900人が喫煙が原因で死亡していました。

2007年の日本における危険因子に関連する非感染性疾患と外因による死亡数

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出典:健康日本21(第二次)8ページ Ikeda N, et al.: PLoS Med, 9: e1001160, 2012

 

禁煙できないのは「ニコチン依存症」という病気だからです

禁煙しようとしても、なかなかできないのは、ニコチン依存症(身体的依存と心理的依存)という薬物依存があるからです。喫煙は嗜好や趣味の問題ではなく、喫煙病(依存症+喫煙関連疾患)という病気なのです。
喫煙はやめようとしてもやめることができない依存症ですから、「喫煙は病気、喫煙者は患者」と認識し、他の生活習慣病と同じように、気楽に積極的に治療を受けることが大切です。周囲の方の病気への理解や治療のススメも、禁煙治療を後押しします。

 

禁煙補助薬「チャンピックス」による治療の有用性

禁煙治療薬のチャンピックスは、禁煙によるニコチン切れ症状を軽くしたり、タバコを吸いたいという気持ちを抑える効果があります。ではどのような仕組みで機能しているのかを見てみましょう。

チャンピックス1
タバコを吸ったときに「スッキリする」と感じるのは、タバコのニコチンが「ニコチン受容体」に結合して、その結果「快感物質」にあたる「ドパミン」が出て、その作用で「スッキリ」した感じになるからです。

チャンピックス2

ニコチンの切れ症状を軽くする

チャンピックスがニコチン受容体に結合することによって、タバコを吸ったよりやや少なめのドパミンを放出しますので、タバコを吸った時と同様の「スッキリ」が「少しだけ」感じられるます。
チャンピックスの持続時間は何時間もありますので、その間はタバコを吸わないことによる「禁断症状」を軽くすることができます。

タバコをおいしいと感じにくくする

チャンピックスがニコチン受容体に結合している間は、タバコを吸ってもニコチンが受容体に結合できません。そのためこの薬を飲んでいる間はタバコを吸っても「あまりおいしくない」と感じることになります。